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「人」が商品ではない。


私は、「人」を商品だと考えた時点で、


企業を営む資格はないと考えています。


派遣の仕事は神様の仕事


当時の私の状況は、ひどいものです。そして、多くの派遣会社がその体質のまま、現在に至ります。非正社員は「使い捨て」。私はスタッフの将来も考えないまま、どんどん企業に人を送り込みました。営業成績は、うなぎ上り。その時は自分を省みることもありません。

そんな矢先、ある人物に出会ったのです。前職の先代社長なのですが、派遣会社を始めると聞き、ある人の紹介で会いました。伺う前、派遣業界に自信のある私は、これから派遣会社を興すその方にノウハウのひとつでも教えてあげようという思いで出掛けて行ったのです。しかし、お会いしてその言葉を聞き、気持ちは一転しました。

「派遣の仕事は神様の仕事」。時に生活の目的となり、やりがいとなり、時に家族を支える糧となる「職業」は、自分自身で選ぶもの。その人に代わって選ぶとすれば、それは神様しかいない。派遣の仕事は神様の代理人。決して、自分の損得だけで動いてはいけない。派遣社員の将来のことも考えて、仕事を選んであげないといけません。

頭を「ガツーン」と殴られた気がしました。それまでの私にすっぽりと抜けていた考え。同時にこの時から、派遣業界で自分がやってきた数々の傲慢な行いについて考えるようになりました。


「人」が商品なのではない


その後、それまで在籍していた大手の派遣会社を辞め、その方の会社に就職しました。事業部長になってから社長が亡くなるまでの5年間、毎月新しいビジネスモデルの企画書を持っていき、そのいくつかが社長のもとで実現しました。その間に多くのことを教えて頂き、私がメモした社長の格言は実に123個。今でも私の宝物です。

派遣という事業への考え方を一新した私は、大手派遣会社に在籍していた時の自分の行いについても考え続けました。派遣サービスには付き物のクライアント企業や派遣スタッフからのクレーム。そんな時に大切になるのが「会社としてのあり方」です。理念やポリシーといったものが明確でなければ、適切な判断は下されません。

同じ時期に派遣会社の役員が20社ほど参加する会合に出掛けました。「派遣会社の商品は何か?」という問いに、ほとんどの会社が「人」と答えました。私の答えは「高付加価値な労働力」。一見、言葉のすり替えに聞こえるかもしれませんが、この差は大きいのです。私は、人を商品だと考えた時点で、派遣業を営む資格はないと考えています。「人」は、私の会社の社員であり、私の会社でモチベーションを高く持ち、その「労働力」がクライアント企業への「商品」となるのです。私は独立を決意しました。





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